ビジネスマナーとは?:ビジネスにおけるリーダーシップ

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コンフォートゾーン

 

コンフォートゾーン

 

コンフォートゾーン(楽な領域)とは、「今の自分にとって」心地よい状態の範囲のことを指します。

 

今の自分にとって心地よいということなので、もしあなたが年収450万円だとすると、年収1000万円の領域は自分にとって心地よい状態でない(そわそわする、何か自分でないような気がする)状態かもしれません。

 

お金の話は一例ですが、日々の活動(例えば全く運動をしていない人が毎日運動をするのは苦痛かもしれません)の全てが自分にとってのコンフォートゾーンの中で行われているということです。

 

ということは、コンフォートゾーンから抜け出していかないと、今の自分から成長できません。

 

自分にとって快適な状態からあえて脱することで、人は能力を最大限に発揮しようとし、それによって成長していきます。

 

さらにいうと、自分では「楽な領域ではないよ!」と思っているかもしれませんが、脳や体が「楽な領域はここだ!」と錯覚してしまっていたら、それもコンフォートゾーンです。

 

例えば、

 

毎日誰かとケンカしている人にとっては、ケンカしている状態がコンフォートゾーンかもしれません
パチンコなどのギャンブル依存症の人にとってはパチンコしている状態がコンフォートゾーンです
なので、コンフォートゾーンの行動が必ずしもポジティブな状態とは限りません。

 

この記事では、コンフォートゾーンの定義から始まり、効果的な脱出方法、コンフォートゾーン拡大が与えてくるメリットを解説していきます。

 

コンフォートゾーンの内側と外側を意識するとこから始めて見みましょう。

 

 

 

 

 

1.コンフォートゾーンとは安全・快適なあなたの支配エリア

 

comfortを辞書で引くと「快適な」という意味があります。コンフォートゾーンとは、自分にとって不安がない快適な範囲を指します。

 

1-1.内側は不安やストレスがないため快適な状態

 

コンフォートゾーンとされるのは、生まれ育った土地だったり、慣れ親しんだ交友関係だったり、豊富な経験を持つ仕事のジャンルだったりと様々。

 

不安やストレスを感じることなく、快適に過ごせる環境や状態をそう呼びます。 ここではコンフォートゾーンを領地のイメージで解説していきます。

 

あなたがどこかの国の王様とするなら、コンフォートゾーンは自国領に相当します。自分が治める国ですから、安全かつ安心のはずです。

 

1-2.外側に出るとストレスや不安に襲われる

 

王様であっても、自国領から一歩外に出れば一気に危険となります。隣国に攻撃されるかもしれません。

 

コンフォートゾーンからはみ出すというのはこういった状態です。

 

土地勘のない街で生活したり、初対面の人とコミュニケーションを取ったり、経験のない仕事に従事しているときは、コンフォートゾーンから外に出ている状態です。

 

1-3.ストレスや不安を克服することで拡大される

 

コンフォートゾーンの広さは一定ではなく、不慣れな状態を克服することで広がっていきます。

 

最初は戸惑うことが多かった新しい仕事でも、コツをつかみ経験を積むことで、いつしかストレスや不安を感じなくなっていくもの。

 

こうなるとその仕事をすることはもはやコンフォートゾーンの内側といえます。

 

国でいえば、戦争なり外交なりで支配する領地が増えていくイメージです。

 

2.焦りは禁物!コンフォートゾーンから外に出るときの心構え

 

コンフォートゾーンの外側に出ることは、コンフォートゾーンそのものを広げる効果があります。

 

それに加え、自らの能力を最大限に発揮することにつながります。

 

よってコンフォートゾーンの外側を積極的に目指したいところですが、そのためには重要なポイントがあります。それは一気に遠くに行き過ぎないことです。

 

2-1.少しだけ出ることで作業効率が最大化する

 

人が、もっとも作業に集中できるのはどんな環境や状態にあるときでしょうか。

 

ここまでの記事を読んできた方なら、コンフォートゾーンにあるとき、と答えるかもしれません。

 

ですがこれは正解ではないのです。 たしかにストレスや不安なく快適に過ごせるコンフォートゾーンの内側では、作業の効率は高まります。

 

ですが、さらに高まるのは、コンフォートゾーンより少し外側にいる場合です。こういった環境や状況では、適度な緊張感が持続するため、より集中して作業に取り組めるため、精度や速度が最大化されます。

 

例として、

 

「自分がこれまでやってきた仕事を活かし、新たなビジネスを創り出す」
「言葉が少しだけ通じる海外に旅行に行く」
といったあたりが該当するでしょう。

 

完全に未知ではない新しいことにチャレンジするとき、人は最大限に能力を発揮するのです。

 

2-2.離れすぎると作業効率が著しく悪化する

 

ただしコンフォートゾーンから離れればなんでもいいわけではありません。

 

あまりに遠くに行き過ぎると、不安やストレスが大きくなりすぎて、逆に能力をスポイルします。 不確かなことが多すぎて、心を不安に強く支配されると、ネガティブなイメージが支配的になります。

 

この状態になると先のことが予想できず、冷静さを失いやすいという研究データもあります。

 

例として、

 

「まったく経験も知識もない仕事をいきなり丸投げされる」
「言葉が一切通じず、文化も知らない外国にいきなり放り出される」
といった、完全に未体験の領域に放り込まれることで、人間は持てる力を発揮できなくなります。

 

コンフォートゾーンから外に飛び出すのなら、遠くに行き過ぎないことが大切です。

 

3.コンフォートゾーンの拡大があなたを確実に成長させる

 

コンフォートゾーンが広がれば、そのままあなたの能力も向上すると言えます。

 

コンフォートゾーンの外側に出て行くメリットを見ていきましょう。

 

3-1.得意なことが増え、苦手なことが減る

 

コンフォートゾーンの内側はいわば自分の得意分野です。

 

スポーツでいうところの守備範囲であり、安全かつ的確に処理できる仕事だったり、間違えることなく確実に目的地につける交通手段が該当するでしょう。

 

逆にコンフォートゾーンの外側は、自分の守備範囲外の領域です。苦手な仕事や迷いやすい道が相当します。

 

つまりコンフォートゾーンを広げていけば、それだけ自分の守備範囲が広がり、できないこと、苦手なことが減ります。これは能力の向上とイコールと言えるでしょう。

 

3-2.予想外の事態にも冷静に対処できる

 

すでに述べたように、人間は心に不安があると冷静な判断ができなくなります。

 

しかしコンフォートゾーン拡大を意識することで、不安がある状態を次第にコントロールできるようになっていきます。

 

その結果、想定外の出来事が起きても、変化に対応できるようになります。

 

3-3.拡大に慣れることで拡大速度が増す

 

コンフォートゾーンはこれまで例にしてきたとおり、領地のようなものですが、積極的に拡大しようとするうちにその作業自体に慣れていきます。

 

その結果、新たな試みに対するストレスが少なくなり、より自分の得意分野が増えていきます。

 

3-4.脳へ刺激を与えることで働きが活発になる

 

神経内科医の米山公啓氏は常々「脳に刺激を与えることで、より活発にはたらくようになる」と述べています。脳に刺激を与えるには、今までにない新しい挑戦や環境の変化を意図的に起こすことで得られます。

 

コンフォートゾーンを突き破ろうとすることで、脳がより活発に働く効果が期待できます。

 

4.コンフォートゾーン拡大の事例

 

ダイエットを目標に掲げるある男性を例に、コンフォートゾーンが広がっていくプロセスを見ていきましょう。

 

4-1.期限と目標を定める

 

典型的なメタボリックシンドロームに陥っている30代男性のMさんは、今度こその思いを胸に何度目かのダイエットに挑戦することに。 痩せようと思うからには、まずは目標と期限の設定です。

 

Mさんの目標は「今年の夏には(残り4ヵ月)、スリム体型(今から10kg減)!」というもの。

 

このように具体的な目標をハッキリ定め、言語化して意識することはアファメーションと呼ばれ、目標達成や自己実現の有効な手段とされています。

 

Mさんがアファメーションの考え方を知っていたわけではありませんが、結果として自分の目標を肯定的に断定していたことが好結果を導きます。

 

4-2.性急な改革はストレスの元に

 

Mさんはラーメンが大好物。しかもコッテリした脂ぎったラーメンが大好きで、意識しないと毎日でも食べてしまうくらいです。

 

深く考えずに毎日行ってしまう状態は、いわばコンフォートゾーンの内側といえます。大好きなラーメンに囲まれてストレスがなく快適な状態です。

 

これまでのMさんなら、ダイエットを決意した以上、一切のラーメン屋通いを拒絶していましたが、結果的にこれが問題でした。なにせ大好物ですので、いきなりやめると禁断症状が出て、その反動で連日通ってしまったり他のものをドカ食いしてしまったりして、ダイエット自体が頓挫するパターンを繰り返してきたのです。

 

これはコンフォートゾーンから遠くにはみ出し過ぎている状態に相当します。コンフォートゾーンから遠くに行き過ぎると、逆にストレスが強くなり、本来の力を発揮できなくなります。

 

4-3.段階的な改革でラーメン欲を制御下に

 

これまでの失敗を繰り返さないため、今回のMさんは「週に一度はラーメンを食べてもOK」というルールを定めました。

 

この設定が良かったようで

 

「食べたければ食べても良い」
「まったく食べてはいけないわけではない」
というほどよい制限状態に次第に身体や精神が慣れていき、2ヵ月が経過した時点で、ラーメン欲をかなりコントロールできるようになっていたのです。

 

かつては毎日のように食べたくてしかたなかったのに、今では食べたいときは食べる、食べたくないときは食べないというように、自ら制御できるまでになりました。

 

結果としてラーメンを食べる頻度は激減し、ダイエット開始から2ヵ月で体重は4kg減。

 

もちろん目標達成まではまだまだですが、ダイエットをもっとも妨害していたラーメンの呪縛から逃れることができました。

 

5.コンフォートゾーン拡大に失敗したときのリカバー方法

 

5-1.拡大範囲を見直す

 

コンフォートゾーンを広げようとして失敗する原因の多くは、範囲を拡大する速度が早すぎるケースです。

 

先ほど解説したラーメン好きのMさんがこれまでダイエットに失敗してきたのは、いきなりラーメン断ちをしたから。

 

生き甲斐をいきなりやめるのは大きなストレスになりますから、少しずつ減らしていくことでストレスが極大化することを防げます。

 

5-2.失敗しても自分を責めすぎない

 

なにかにチャレンジして失敗した場合、自分を責めすぎてはいけません。

 

たしかに失敗の原因は自分自身にありますが、必ずしも努力不足だけが原因ではないのです。

 

がんばっていてもうまくいかない場合は、コンフォートゾーンの広げ方に問題がある場合も少なくありません。

 

5-3.ごく小さな成功を積み重ねる

 

失敗して自信を失っているとき、失敗の反対の概念である成功を積み重ねていくことで、自信の回復につながり、再度コンフォートゾーンを広げていくことにもつながっていきます。

 

大きな成功や成果を一撃で目指すと、うまくいかなかった場合にさらにメンタルの下降を招きかねません。

 

うまくいっていない場合こそ、小さな成功を積み重ねていきましょう。

 

そして、このコツコツの繰り返しが、結局のところ着実にコンフォートゾーンを広げていくベターな方法です。

 

6.オススメの本

 

『まずは親を超えなさい!?最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック』 著者:苫米地英人

 

ルー・タイスのプログラムを最新の脳科学的アプローチでパワーアップ。最大効果で自己実現を導き、「理想の自分」を形成する21のパターンを紹介しています。

 

『心の壁の壊し方?「できない」が「できる」に変わる3つのルール』 著者:永松茂久

 

人は、知らず知らずのうちに「無理だ」「できない」という思い込みで自分の限界を決めしまっています。そういった心の壁を取り去るためのメソッドが解説されています。120分のセミナーDVD付き。

 

『「イヤな気持ち」を消す技術』 著者:苫米地 英人

 

コンフォートゾーンから外に出るために必須な、「イヤな気持ち」を自在に消し去るテクニックが紹介されています。脳の仕組みと特性を利用して、悩みや不安といったネガティブな感情を簡単に除去していきましょう。

 

7.まとめ

 

よく耳にするコンフォートゾーンという言葉について、領地という例を交えながらできるだけ簡単に解説してみました。コンフォートゾーンを抜け出すことで得られるメリットはたくさんありますが、一気に離れすぎずコツコツと少しずつ広げいてくのがベストです。

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