ビジネスマナーとは?:ビジネスにおけるリーダーシップ

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ビジネスを成功へ導く正しい人脈づくり

 

ビジネスを成功へ導く正しい人脈づくり

 

ビジネスチャンスを広げる上で、人脈づくりは重要課題。このことは昔から広く常識的に認知されており、多くの人が、他者との交流を図ったり新たなコミュニティへの参加を試みてきました。

 

しかしそんな人脈づくりにも「質の良し悪し」があることをあなたはご存知でしたか。

 

「異業種交流会」なるパーティーに、夜な夜な顔を出しては人脈づくりに勤しんでいるという方。そこに、本当に意味のある人脈は生まれていますか? 無駄な人脈づくりに甘んじてはいないでしょうか。

 

この記事では、ビジネスで成功するための正しい人脈づくりと、ダメな人脈づくりについて詳しく掘り下げていきます。

 

本当に意味のある人脈を持ったビジネスマンは、成功を手にしたと言っても同然。そのくらい、人脈は最強のパーソナルキャピタルなのです。

 

ぜひ、価値ある人脈を育むことで、あなた自身の社会的価値をも高めていってください。

 

 

 

 

 

1. 本当に意味のある人脈づくりとは

 

この章では、「本当に意味のある人脈づくり」とは何なのか、徹底的に考えていきたいと思います。

 

人脈づくりに対して持たれがちな「誤解」を解くことにはじまり、人脈がもたらす本来の利益、そして人脈づくりに向いている人のタイプまで。

 

まずはこの「入口」を押さえることで、有益な人脈づくりのファーストステップにお役立てください。

 

1-1. 人脈づくりに対する「誤解」

 

「人脈」という言葉に対し、自分の仕事・ビジネスが有利になる相手とのパイプづくりといったイメージをお持ちの方は多いかもしれません。

 

力関係で言うと「自分より圧倒的に優位な立場」の人々。そんな相手の保有する資産にあやかるべく、つながりを求めることを人脈づくりだと考える方も多いのではないでしょうか。

 

ですがそれは大きな誤りです。本来、人脈とは、こちらから一方的に「お願い」するばかりで成立するものではありません。

 

なぜか? では自分がその立場になったとして想像してみてください。「あなたの権威を利用したいから付き合ってほしい」という打算的な意図が見え隠れする人は、つい警戒してしまいませんか?

 

相手に対し、もらうばかりでなく提供するものも持っている。これが人脈づくりの基本です。いろいろ頼ったり、お願いすれば欲しいものが出て来る“打ち出の小槌(こづち)”ではありません。

 

つまり、相手からも頼りにされるぐらいがちょうど良いのでしょう。

 

あなたの周りにもいないでしょうか。やたらと顔の広さを自慢する人が。しかし単に業界の大物や有力者の“連絡先”を持っているだけでは、宝の持ち腐れ。

 

いざという時に役に立つ人脈とは呼べません。人脈とは「相手にとっても価値がある関係性」である場合のみにおいて、初めて意味を持ちます。

 

大切なのは「誰を知っているか」ではなく「誰に知られているか」ということ。これが、正しい人脈の基本理念です。

 

1-2. 人脈をつくることの「意味、メリット」

 

前項でも説明した通り、相手から何かを得るばかりではなく、自分からも何かを提供できる、そんなあくまでもWIN-WINの対等関係にあるのが理想的な人脈の形です。――と言うと、途端に背伸びが必要になったり、ハードルが高く感じる方もいるのではないでしょうか。

 

ですがそれで良いと思います。友人や同僚など、ありのままの自分で普通にしていても持てる「現在人脈」ばかりでなく、自己研鑽を重ね意識的に作っていく「未来人脈」こそが多くの利益をもたらすのですから。

 

互いに高め合い、また一人が高い地位に行けば追いつけ・追い越せで皆の能力が吊り上がる。未来人脈には、いわばそういった「輪の中の相乗効果」が期待できます。

 

興味深い数字を挙げましょう。著書『レバレッジ・リーディング』をはじめとするレバレッジ・マネジメントで有名なコンサルタント、本田直之氏によると、会社や学校以外で積極的に人脈づくりをしている人はわずか9.2%。全体の実に9割強の人が、人脈づくりを疎かにしているという結果が出ています。

 

そう、「やっていない人が多いからこそ、やる価値がある」とも言えるわけです。

 

そして何かと多忙だったり、面倒くさがりの人にとってこそ、仕事やビジネスを成功へと導く大きな力を発揮するのが人脈です。

 

それでは、意味のある人脈づくりは具体的にどうすれば良いのでしょうか。次の章で見ていくことにしましょう。

 

2. 意味のある人脈づくりのコツ

 

この章では、いよいよ「本当に意味のある人脈のつくり方」を紐解いていきます。どのような人をターゲットとし、そしてどういったアプローチでコネクションをつくるのか。

 

また、犯してはいけないタブーとは何か。コツとノウハウを紹介していきます。

 

2-1. 「どんな人」をターゲットとするべきか

 

人脈というと、パッと思い浮かぶのが「業界の有力者」や「決裁権のある大物」といったイメージではないでしょうか。

 

しかしながら、社会的地位も名声もすでに持っている、そうしたいわゆる“有名人”は自分からアプローチを仕掛ける相手としてはふさわしくありません。

 

定義してしまうと、「自分と一緒に成長していけるような人」、つまりアーリーステージのフェーズにある人の方が断然良いです。

 

すでに有名な人は、自分が追い付こうとする努力は必要かもしれませんが相手側にしてみればその必然性はなく、「切磋琢磨」ができません。すなわち相手にとっての知り合いになるメリットがないと言えます。

 

次に大切なのが、「自分の価値観に合った人」という点です。自分と波長が合ったり、自分とマインドが似ていたり、自分のやりたいと思っていることが通じ合ったり、モチベーションの高さが同じ。そんな相手であれば、つながりを持つ意義は大いにあります。

 

つまり、知名度よりマインドの高い人を選ぶ。これからは、ともに高め合い一緒に成長していけるような相手と付き合うようにしましょう。

 

注意すべきは、お互いをリスペクトし合えるか、という観点。リーダーシップを発揮し過ぎて相手への気くばりがおざなりになりがちな、いわゆる「お山の大将系」タイプの方は、たとえ知り合いになれてもそれ以上の関係には発展しづらいものです。

 

相手の優れているところを認め、自分もそうありたいと心から思える相手であることが大切です。 見定めるポイントは「自分の大事な人に紹介できるかどうか」。

 

いくら一般的に「非の打ちどころがない人」であっても、自分にとってどこか引っかかるところがあったり、合わないなと感じる部分がある場合、その人のことを自分の大事な人に紹介できるでしょうか。おそらくできないと思います。

 

類は友を呼ぶという言葉の通り、人は自分と同じ空気や価値観を持つ人同士で寄り添うものです。

 

誰しも、テリトリーとも呼べる本能的に大切にしている「輪」の中に、合わない人をあえて入れようとしないもの。人脈づくりも、基本はこの考えに沿って行っていけば良いでしょう。

 

2-2. 会いたいと思われる人の特徴

 

前項では、どのような人と知り合えば良いのかについて述べてきました。続いて、どうやって関係性を築いていけばよいのかを考えていきましょう。

 

まず、何もせずに出会いだけを待っているのはNGです。自分はどういう人間で、何ができるのか、事前のアウトプットが不可欠。

 

相手にとってのメリット、および貢献できるものがなければなかなか会ってくれません。

 

ですからまずは「どういう人物になりたいのか」ということを考えてみてください。そして、その理想像に近づく努力を重ねましょう。

 

スキルアップを目指し、詳しい人に話を聞きに行ったり、勉強会に参加したり。努力の過程で育まれる人間関係こそが、良い人脈だと思います。

 

つまり、人脈づくりには自分自身をレベルアップさせていくための自己投資が必須。単に「誰かと出会う」とこだけで成立するものではないということです。

 

また、短期間でも出来ません。少し遠回りに思えるかもしれませんが、急がば回れ。自分はどうありたいのか、理想を描くことからまず始めてみてはいかがでしょうか。

 

それではここで、「会いたいと思われる人」の特徴を挙げてみましょう。

 

魅力的なプロフィールがある

 

プロフィールと言っても、単に学歴とか職歴といった、今さら変えようがないもののみを指すのではありません。

 

得意分野は何で、その道に精通するためにどんなことを成し遂げてきたのか、それを端的に示す「キャッチフレーズ」のある人物であれば、興味を持たれやすいでしょう。

 

インプットが多く、会うと楽しい

 

話題が豊富な人はいつ会っても楽しいものです。人間の趣味は千差万別。

 

ですが常に多角的に知識を吸収することを怠らないでいると、多くの引き出しから相手の好みに合わせた話題を取り出せるようになるものです。

 

自分の好きな分野の話が盛り上がる人を悪く思う人はいません。日頃からインプットを多くしている人は、誰とでも打ち解けやすいという武器を多く持っている人でもあります。

 

2-3. 心を動かすアプローチの作法

 

「セルフブランディング」が整い、また相手への事前リサーチが終わったら、いよいよアプローチ。電話のように相手の仕事を中断したり時間を奪う心配のない「メール」を使いましょう。

 

原則は、できるだけ短い文章にまとめ、用件明確にすることを心がけてください。いきなり文字量の多いメールをもらっても読む気がしません。

 

自分のプロフィールを書いたブログやサイトがあれば、そのリンクを添えておけばOK。相手が時間のある時に見ることができます。

 

とはいえ、ともすれば無機質な印象も与えかねないのがメールです。簡潔だからこそ、そこに感情をのせる工夫が必要です。本田直之氏によると

 

あえて感嘆符を多用すること
なるべくカジュアルに書くこと
の2点だそうです。

 

「よろしくお願いします」ではなく「よろしくお願いします!」「●●様 いつもお世話になっております…」といった紋切型の文章で切り出すのではなく「●●さん いつもブログを楽しく拝読しております」といった“あなただけ感”を醸し出すことで、パッションはいくらか演出できます。

 

少なくとも「工夫しようとしてくれている」という気持ちは伝わるのではないでしょうか。

 

2-4. 人脈づくりにおいて、注意すべき3つのこと

 

知り合うべき相手、そして方法について把握したら、いよいよアプローチ開始。ですが最初は上手くいかないこともきっと多いでしょう。

 

そんな時は、いくつかの「タブー」を犯していないか、一度チェックしてみてください。

 

原則として、お目当ての人にアプローチをする時は、3つの「価値」を尊重することが大切だと言われています。それは

 

「相手の時間価値」
「相手の情報価値」
「相手の人脈価値」
です。詳しく説明していきましょう。

 

相手の時間価値

 

これは何も人脈づくりに限らず、最低限のビジネスマナーかもしれませんね。

 

貴重な時間を割いて会ってもらうわけです、相手の都合を考えないコンタクトなどもってのほか。この基本理念が、すべての行動の原点となります。

 

相手のことなら何でも知っている、というくらい入念に事前リサーチしておくのもその一環。たとえばブログやサイトを持っている方ならば、お会いする当日までにすべてに目を通します。

 

相手の情報価値

 

誰しも「情報」は財産です。ただ知り合いになったからと言ってぬけぬけと「情報をください」と頼んでどうぞと提供してくれるはずがありません。

 

それどころか、その浅ましさに辟易とされるでしょう。二度と会ってもらえないかもしれません。

 

相手の人脈価値

 

ともすると忘れがちなのですが、人脈は双方にとってのプロフィットであるべきです。相手にとっても、あなたという「人脈」が加わることで何らかのメリットを享受できることが求められます。

 

たとえば「メンターになってください」と一方的にお願いするのはNG。人脈づくりとは、相手に“就任”を依頼するものでありません。

 

重要なのは「紹介してください」とただ人に頼むのではなく、まず「紹介してあげたい」と思われるような人物になり、関係性を構築していくことです。

 

「紹介してあげたい」と思ってもらうためのツールとして、予め自分のプロフィールなりアイデアなり企画なりをまとめておくと良いでしょう。

 

2-5. 人脈づくりにおけるリスク

 

万能に見える人脈にも、実はリスクがあります。先ほど「類は友を呼ぶ」というお話をしたように、人脈はあなたの「人となり」を映す鏡のようなもの。

 

もし、考え方や価値観がちょっと違うなあと思っていたとしても、一緒にいれば、傍目にはその輪の中の一人として見られてしまいます。

 

人脈づくりは自己責任です。寄らば大樹の陰とばかりに、勢力の強い派閥や声の大きな人ばかりにすり寄っていては、本当に付き合うべき人たちの輪から却って遠ざかる結果となるでしょう。

 

人を見る目を養うとは、その人と自分の温度差や相性、人間性を見定めるということなのかもしれません。

 

そのことを肝に銘じて、自分にとって意義ある人脈とは何か、日々思考していくことが大切です。

 

3. 本当に意味のある人脈づくりがもたらす効果

 

人脈づくりを行なう上で、相互の共通の目的(ゴール)があるとすればそれは「貢献(コントリビューション)」です。

 

金銭的な利益やビジネス的な損得ではありません。やや矛盾していると思うかもしれませんが、「相手や組織、ひいては社会をより良くしたい」という志への共鳴こそが、本当に意味のあるつながりを継続させていきます。

 

本当に意味のある人脈づくりがもたらす効果とは何か。この章で考えていきましょう。

 

3-1. 自己実現

 

人脈づくりとは「なりたい自分を思い描く」ことから始まります。目標のために、一緒に成長できる人と知り合いになる。

 

すると、一日一日、自己を磨くのが当たり前になってきます。どんなことであれ自分自身の情報収集の一環と捉えられる訳ですから、怠けたい、休みたい、などとは言っていられません。

 

そうした日々の積み重ねがやがて自己実現に近づいていきます。これも人脈づくりのもたらす重要な効果の一つです。

 

3-2. 組織への貢献

 

一緒に成長できる人たちとの交流は、刺激があって楽しいものです。もともと、人を選ぶ時に、価値観やものの考え方が近い人というポイントで知り合った訳ですから、当然マインドが伝染していくのも早いもの。

 

価値観や考えに共鳴する過程で、お互いがお互いの持つそれぞれの人脈を共有していけば、さらにその前向きなパワーは拡大していくでしょう。

 

自分が面白いと思う人は、他にも面白い人を連れてきてくれるものです。このように、貢献し合える人同士のつながりは組織をより強くしていきます。

 

3-3. 社会への貢献

 

人は一人では何もできません。ですが人が集まれば、予想外のパワーを発揮することができます。特に「世の中をより良くしたい」という気持ちは最強です。

 

ビジネスではなくボランティア。世の中をより良くすることには限界がありませんから、その精神に共鳴した人はさらに別の波及効果を生み、広がっていきます。

 

こうした連鎖が重なっていくと、社会は必ずや変わっていきます。

 

たった一人では何もできないけれど、価値観や考え方に賛同さえしてもらえれば、てこの原理で多くの行動力に結実します。だからこそ、価値観や考え方が大切だと思います。

 

4. おすすめの本

 

レバレッジ人脈術|本田直之 著

 

人脈とは、相手の所有する情報的資産を一方的に受け取る、という「ギブ&テイク」の関係性ではなく、どれだけ相手に貢献できるか、つまり「コントリビューション」の関係性であることを説いています。

 

人脈をつくるのは相手ありきではなく、自分ありき。まず自分自身がなりたい姿に近づく努力が必要であるということが腹落ちする、目からウロコの一冊です。

 

京大・鎌田流 一生モノの人脈術|鎌田浩毅 著

 

「優れた相手にとってふさわしい人間になろうという気持ちが自分を成長させる原動力になる」ということを教えてくれる一冊。根底にあるのは、人に対する優しさや思いやりです。

 

単なる仕事術に留まらず人生そのものを豊かにするテクニックをもたらしてくれます。

 

5. まとめ

 

人脈づくりという言葉に対し「他人を利用すること」「自分の権威を誇示するためのもの」というネガティブな先入観をお持ちの方にとって、そのイメージが覆されたのではないでしょうか。

 

人脈とは、単に知り合いを増やすことがゴールなのではなく、社会に対して自分が貢献できる能力を最大化するための手段に過ぎません。

 

自らのアウトプットの質を高めるために協力し合える人を求めれば、それが本当に意味のある人脈になるということです。だからこそ、自分よりも少しレベルの高い人を選ぶことで能力にストレッチがかかるのでしょう。

 

主体は常に「自分の成果」。目標到達に至るまでの過程において、もしかしたら、相手の実力を超越したという成長の手応えを感じることもあるかもしれません。そのような場合は、固執することなく次なる協力者を見つけましょう。

 

特定の人に依存せず、あくまでも自身のレベルアップを目指して努力を重ねることこそが良い人脈を維持・拡大するコツだと言えるのかもしれません。

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